※自動車ライターさんに取材していただいた記事です。

突撃取材でカーショップを紹介していくCar Shop Report。
今回登場する販売店は、元バイクレーサーの個性派社長が親身になって
楽しい車を探してくれるカーショップ『猪股自動車整備株式会社』さんです!


創業50年の老舗の2代目社長は元バイクレーサー
ミゼットⅡからポルシェ911などの“楽しい車” や、新車を含む一般的な車も販売し、その後『自社認証整備工場』での綿密な点検整備を得意とする袋井市のプロショップ『猪股自動車整備株式会社』。創業50年になるこの老舗のレポートは、諸事情により前編と後編に分けてお届けしたい。
まずは前編、いわゆる普通のショップ紹介である。猪股自動車整備株式会社の代表を務めているのは、写真下右の猪股延晃さん49歳。若い時分はプロのバイクレーサーだったのだが、レース中に負った大ケガや、創業者であった父の体調が悪化したことなどから、トヨタディーラーのメカニックと営業職を経て、家業である猪股自動車整備株式会社に入社。そして31歳のとき、お父様に代わり社長に就任。

向かって右が猪股自動車整備株式会社代表の猪股延晃さん。左はスタッフの長谷川さん。「ウチの社長は見た目は怖いんですけど(笑)、虫を捕まえても指でそっとつまんで外に逃がしてあげる、実はそんな人なんですよ(長谷川さん)」

本文中にもあるとおり、猪股社長は元バイクレーサー。それも(本人は謙遜するが)かなり速い、天才肌のライダーだった。写真のつなぎは両端が猪股社長のもので、真ん中は伝説的バイクレーサー水谷勝選手のもの

猪股自動車整備株式会社にはレアなバイクも多数陳列されている。左の青いマシンは社長の愛機である懐かしのホンダCB750Fで、右側の赤いマシンは「世界に1台」だという125ccのイタリア製のスペシャルマシン!

自然とノークレーム・ノーリターンが成立しているお店!

そう語る猪股さんは、中古車のネット通販などでありがちなトラブルは全く無いという。秘訣は?と尋ねると「しっかり車の状態などを説明し、納得してもらった上で納車しているからですよ」という。実際に北海道から沖縄まで日本中至る所に猪股さんのお客様はいるが希望通りの車を売ってくれると評判だ。
購入後の車検整備の際も、工場内にある40km/hのスピードテスターだけで済ませるのではなく、実際に高速道路を走り、ホイールバランスの狂いやステアリングなどへの振動が生じていないかを確認したうえでユーザーに車をお返しする。「やっぱりそこまでやらないと車ってのはなかなかわからないからね」と猪股さんはサラリと言うが、そこまでやっている車屋さんは決して多くはないだろう。
ということでこの猪股自動車整備株式会社、楽しい車と長く付き合いたい人には絶対にオススメできるショップゆえ、ぜひ一度気軽に訪ねてみてほしい!

もちろんフツーの車を売らないわけではないが、展示はホンダビートやミゼットⅡなどの、楽しい車が中心。「ミゼットⅡは最初たまたま販売したんだけど、それからもう通算で50台以上は売ってますねぇ」

こちらはミゼットⅡ用の中古パーツ。古い車の部品は、機会があれば極力中古パーツを確保してストックしておくようにしているとのこと

自然なウッドの風合いが気持ちいい猪股自動車整備株式会社の待ち合いスペース

こちらが創業50年を迎える本社認証整備工場。レアな車が多数入庫しています!

本社工場にて作業中の空冷ポルシェ911。こういった重整備もお手の物だ
「だって、ほっとけないじゃん」というシンプルで力強い理由
そういった諸々を、誰に頼まれたからでもなく、売名行為でもなく、ただただ勝手に行っている猪股社長。それをやる理由は「だって、ほっとけないじゃん」というひたすらシンプルなひと言に集約されている。そんな猪股さんの姿勢や行動に打たれた人々が勝手に周囲に集まり、勝手に盛り上がっているというのが、猪股自動車整備株式会社が繁盛し続けている最大の理由なのではないかと、編集部はにらんでいる。
でもまぁ細かいことはどうでもいい。百聞は一見にしかずということで、お近くの方はお休みの日にでもぜひ一度猪股自動車整備を訪ねてみて、猪股さんといろいろ気軽に話してみるのが良いのではないかと思う。そのうえで「ちょっと違うな」と思えばそのまま退店すればいいし、「この社長、デキる!」と思ったならば、話を一歩進めて具体的な購入相談などをしてみればいいだろう。
訪問した結果、そのどちらに転ぶかはもちろんわからないが、編集部としては後者になる可能性がかなり高いとにらんでいますよ!

2013年4月、ひょんなことから猪股さんが飼うことになった迷い犬のヨコネ(♀・年齢不詳)。保護した当時はかなり衰弱していたが今ではすっかりマスコット犬/番犬として元気に活躍している

このようなボランティア関係のパンフレット類もさりげなく置かれています

東日本大震災の直後からバイクで被災地に入り物資の供給をしたり、車などもプレゼントしてきた猪股さん。これまで8回ほど被災地に行き、「コツコツと被災地応援プロジェクト」を主催。それこそコツコツと活動を続けている

写真は猪股さんがバイクレーサー時代、冗談抜きで死ぬ一歩手前の大ケガを負った際のヘルメット。その経験を請われ、近隣の中学や高校などでオートバイの安全運転に関する講演をすることも

「とにかく車というものを楽しんでいただきたいですね。楽しんでいただけるだけの車を探し出すことにかけては自信がございますので、どうかお気軽にご相談ください。お待ちしております」
※記事の内容は2014年3月掲載時のものです