昨年の3・11の東日本大震災の悔しい津波の中、7万本近くあった高田松原の松の木の中で唯一津波に勝った「奇跡の一本松」が切断される様子が報道されていました。
私も一番初めにボランティアでバイクを使い被災地を回った時から目にしていましたがここまで有名になるとは思ってもいませんでした。
津波に勝った物の海水に負けてしまい枯れて来たのが基本的には今回の切断される原因となってしまいましたが確かに残念ではあります。
震災後に私が陸前高田市をバイクで走っている時に恐らく仲間であろう松の木を見掛けましたが、中にはホテルのロビーに縦方向に突っ込んでいる物もありました。
頑張って残った海沿いにあったホテルは実は高田松原から見て結構海の反対側にあった事を後で写真で知った私は2~3メートルの厚さの壁などは簡単に吹き飛ばしてしまうであろう津波のパワーを知ると同時に地元の方々が海に近付きたくないと言う想いが痛いほど解りました。
そんな中で残る事が出来た「奇跡の一本松」にはきっと偶然でも「支える力」が働いたとしか思えませんでした。
電信柱も根元からもげたり、コンクリートが飛ばされてしまい鉄筋だけになっていた物も多かった程ですから相当ラッキーだったと確かに思わずにはいられません。
ただ震災の被害者となってしまった地元の皆さんが「奇跡の一本松」のところに来ているシーンは何度行ってもあまり見掛けなかった事が不思議な思い出として残っています。
どうやら切られた松は分割した後で枝は東京で型を取られプラスチック製で製造され、幹の方は枯れて行かないための加工が愛知県でされ、最終的に元の場所に戻し立ち姿のまま保存される計画だと聞きました。
なんと費用は1億5000万円!ほど掛かり、もう寄付が2000万円以上集まっていると言う話も聞きました。
私がボランティアとしてしょっちゅう「何かする事はありませんか!」と連絡を取っている陸前高田市の方が、「県から言われている住宅の計画もまだしっかりと仮設住宅の皆さんに伝えられずに不安な状況・・・・・・」なのに先に今そこまでお金を掛けて良いものか、もう少し後で余裕が出来てから建てれば良いのではないか?とも言っておられました。
私も時々被災地の皆さんと話をしているのでおおよその状況は聞いていますが、ここまで大きな金額になると皆さんでもめたりしないかと心配にもなっています。